【本棚の整理:古いSF】不完全な死体

画像本棚の整理シリーズ! 次はラリー・ニーブンの「不完全な死体」。ラリー・ニーブンは「ノウンスペース」シリーズで知られる派手なスペースオペラで名を上げた作家ですが、この作品はSFミステリというジャンルの試みとして書かれました。
時間軸的には「ノウンスペース」と同じなのですが、テーマは宇宙というより未来の世界での犯罪を追求する捜査官の話です。隕石の事故で右腕を失った「ARMのギル」は想像の腕という超能力を持つことになり、その特殊能力を使って犯罪捜査をしていきます。

このジャンルはかなり難しいと言われましたが、この作品はかなり成功した例のようです。といっても1980年代の作品なので当時の評判は本当のところよくわからないのですが。
そしてその設定自体もいまからするとちょっとどうでしょう。ギルが追っている犯罪者は臓器の密売人ですが、このくらいの未来になるとクローン技術によって臓器をまかなうことができて、移植用臓器は密売の対象にならないのでは? と思ってしまいます。

最近、ちょっと読んだ週刊誌の記事での話ですが。
中国では日本では考えられないくらい死刑判決がくだります。人口が多いせいなのかお国柄なのか。しかも、死刑執行の速さでも有名です。前に見たことのある映像では判決がくだるとすぐに、法廷から引きずり出して死刑執行。なんて例もありました。
かなり怖い話ですが、それでもちーとも犯罪が減らないらしいので、中国に関しては死刑に犯罪抑止力はないのかもしれません。

そして、その死刑囚。それらが臓器移植の材料になっている…というのが記事の主旨でした。まさに、この小説の世界です。またも現実がサイエンスフィクションに追いついてしまいましたね。

そんなレトロな臭いのする作品ですが、ギルのキャラクターとかは好きなのでいまでもときどき読み返します。
ラリー・ニーブンの代表作といえば「リング・ワールド」で、これも大好きなお話なのですが、ちょっと長い…。中編3本の「不完全な死体」の方がお気楽に読めます。

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