【本棚の整理:古いSF】戦闘妖精・雪風

画像しばらく行方不明だった神林長平の「戦闘妖精・雪風」。酔っぱらってソファでうたた寝をしていたら、行方不明になっていました。ジャム(雪風たちが戦う異星体です)が持って行った? といぶかりつつ、しばらくしたら出てきました。いつの間にかテーブルの上に…。謎です。

アニメ化されるずっと前のオリジナルの原作です。うわっ、神林さん若い。
エピソードを積み重ねてだんだん不気味さが増してくる構成ですが、結局のところ人間は完全に脇役でしかない戦争で、もがいている虚しさが増幅されていき最後に有名な「自動射出」でございます。それでも雪風に恋い焦がれる主人公・深井零が哀れです。

ハードSFたる由縁の神林さんの緻密な描写が、非人間的すぎて理解すら不能の敵、ジャムとの戦いを浮き彫りにします。そしてこの話が、今の風潮にぴたりとシンクロしてきたのが不思議です。機会としか話せない若者、人知の及ばぬ機械同士の戦争。

この前テレビでやってましたけそ、完全自動のロボット兵器というものはすでに実用化されているそうです。例えば夜中に路上で爆弾を取り付けようと不審な行動をしていた男。彼はロボット兵器に発見され攻撃されました。
その映像では実際に爆弾を取り付けていたテロリストだったのですが、誤って一般人を巻き込んだこともあるそうです。完全でない人間が作った完全でないロボットに人を殺す力を与えてよいものでしょうか?
その議論を超えるほどにテロリストへの恐怖心は強いのでしょうか…。

アシモフのロボット3原則はいつの間にか時代遅れになってしまったのですね。
「ロボットは人を傷つけてはならない」その項目故にアトムはあれほど悩んだのに。

「雪風」で私が好きなエピソードは滑走路の雪かきおじさん「天田少尉」が突然、勲章をもらってとまどいながら、やがて自滅していくというお話です。このムナシイ戦いにあって彼のリアクションがとても人間的に思えるからでしょうかねぇ。
ビジュアル至上主義の私でもたまには内容をみるのです(笑)。

とりあえず、ここまでにしておきます。結局、今回の本棚の整理で処分したのは古い雑誌だけでした。それもほんの数冊…。
やっぱり本棚を買うべきでしょうね。

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